トラッキングジェネレーターの製作

(2003.2月)


今回製作したトラゼネです。まだパネルもカバーもありません。
ケースはアドバンテストのテストセットのケースを流用しました



内部です。


2050MHzのローカル発振器です。
たまたま手元にあったアンリツMS62B用の第2局発ユニットを単電源で動作するように改造し
発信周波数を2050MHzに調整しました。



入出力アンプとミキサー部の拡大です。
各アンプは手元にあった適当なアンプを使用しています。内部は正体不明のMMICが入っており10MHzから4GHzで10dBぐらいの
増幅度です。(測定器がないので正確なところはわかりません)
市販のICを使用するならミニサーキットの ERA-2あたりが代用になると思います。

LO入力アンプは内部にアッテネーターを内蔵してアイソレーターとして使用しています。
入力から出力へはゲインなしでそのまま通過し出力から入力へ逆に通過する場合の減衰量を大きくするようになっています。
ここで少しでも漏れがあるとフィードスルーの原因になります。
今回はフィードスルーは-70dB以下なので高減衰のフィルターなどを測定するとき以外はとりあえず使用できます。

ミキサーはRF/LOが4GHzまで IFが2GHzくらいまで使用できるものなら何でもかまいません
ミキサーに付いているアッテネーターは使用しているミキサーの許容入力レベルが小さいので念のために付けただけで
必要ないかもしれません


0〜1.8GHzまでの波形です。  ごめんなさい ちょっと写真がぶれています。
出力レベルは約0dBmで 5dBていどのばらつきはありますが簡易型なのでこんなもんでしょう
とりあえずしばらく我慢して使用することにします。
本格的に使用するにはALC回路を追加しないといけません。



ケースを組み立てて 写真のバンドパスフィルターを測定しています。
ダイナミックレンジも70dBちかくとれています。

本体のスペアナ老朽化とともに当トラジェネも某所にQSYしてしまいました。
代わりの機種を購入したいのですが財務省から許可がでないためpendingです。

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