正体不明のGPSアンテナ

(2010/8/14)

某所でGPSアンテナをたくさん入手しました

写真のように非常に小型です。

でもジャンク入手なので仕様不明です。はっきり言ってGPSアンテナかどうかも怪しいです。
まず電源電圧を調べました。

アンテナを安定化電源につないで動作電流を測定しました。そのときの電流は
電圧 電流
 2V 5mA
 3V 10mA
 4V 14mA
 5V 20mA
となりました。
一般的にGPSアンテナの動作電流は10mAぐらいなのでたぶんこのアンテナは3V近辺で動作するように
作られているようです。
でも5V付近でも急に電流が増えるということもなく電圧に比例してリニアに増加しているようなので、
とりあえず5Vでも動作しているようです。
本格的に設置するときはLEDかツェナーダーイオードで電圧を下げれば充分でしょう。



動作させてみるに当たって付いていたコネクターが特殊な物だったので手持ちのBNCに交換しました

動作テストなので適当に付けています。
1575MHzで使用するのでこんな接続だとロスが多いです。良い子はこんな配線をしてはいけません

作業場の窓から出したところ

1mの物差しの上にセロハンテープで貼り付けて窓からだしています。
アンテナケーブルは3D-2V相当で約8mです。

この状態でしばらく動作させてみましたが問題なく使えています。
無事ロックしました

受信できる衛星数が少ないですがこれはアンテナの問題ではなく設置のロケーションが悪くて空の見える範囲が
少ないせいです。

後日談(2010/10/5)
何人かの方に使用していただいたのですが短時間なら動作するようですがやはり5Vでは動作不安定のようです。

そこで5Vから3Vへの電圧ドロップの回路例です。
この回路は実際に作ってみたわけではないのでうまく動作するかはまだ試していません


2V電圧ドロップの回路例

LEDは赤色を使用すると10mA流したとき約1.8〜2.2Vくらいの電圧降下があります。
低電圧のツェナーダイオードは電流でかなり電圧が変わるので実際の電圧を確かめてから
使用した方がいいです。